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第1回 T^3Japan Workshop茨城のご報告

第1回T^3Japan Workshopは、好天に恵まれた4月29日みどりの日に茨城県つくば市にある筑波技術短期大学で開催しました。休日でしたが、高等学校、高専、教育委員会の先生方や、理科教育の大学院生の方など、主催者も含めて15名の参加がありました。
前半は「Hand-held technology」と題して、教材例をもとに,TI-83やTI-92を操作 しながら, テクノロジーの教育的な使い方やその意味を理解できました。後半は「Real world」 と題して、歩いてグラフを描くグループ活動やボールの落下データ収集などを行いま した。
「あ〜、そうか」、「なるほど」といった声は1日中続き、最後には実験データ解析 に実際に使うことのできる数学,すなわち数学を活用できることの重要性と必要性、 そして一つの解決方法としてのTechnologyの存在を全員が再認識することができまし た。
この観点からは、数学と物理学を接近させる目的の一つは、かなり成果をあげた のではないかと思います。

第1回T^3Japan Workshop担当
土田 理(筑波技術短期大学)




「数学というのは紙と鉛筆と頭から創られている」という言葉を学生のころ聞いた ことがあった。この観点からT-Cube Japanを見ると、この言葉であらわされるような 数学はなかった。というより、T-Cube Japanで接した数学こそ「興味ある」、「不思 議な」、「楽しい」という言葉であらわすことのできる本来の意味での「数学」では ないのだろうか。
今回は、長さが3mもある雨樋を転がるボールの動きを使った2次関数の指導、距離センサーと電卓をつかったグラフを歩く!1次関数の学習、時刻表に潜む数学など、文章では説明しきれないもどかしさを感じるくらいの動きのある現実的な数学の指導事例が数多く報告されていた。
テクノロジーを活用した実験を通て、毎日の生活や自然現象に何げなく見え隠れしているいろいろな数の中に数学を見いだそうとする数学教育の姿は、実は現在の物理教育が求められている姿でもある。これは物理教育に携わっている私の立場からすると黒船の来襲のように衝撃的であった。
本来、自然科学の教育には、ここからは物理教育、そちらからは数学教育というような境界線は存在しないはずである。しかし、ややもすると現在の学習指導要領で領域分けされてい教科の内容に固執しすぎるあまり、教科間の縄張り意識すら生まれているのではないかと思いたくなるような状態すら見られる現在である。
したがって、この衝撃は古い教科の枠を越えた物理教育と数学教育の新しい世界の扉を開くものであると私は信じている。

土田 理
(筑波技術短期大学・聴覚障害系一般教育物理学担当)


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