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第3回 T^3 Japan Workshop大阪


T^3 Japan Worksopに参加しよう!

日時 98年10月25日(日) 10:00〜17:00
場所 清風高校 「南校舎1階・会議室」
今回は,米国から2人の先生をお招きしてのWorkshopです。

プログラム
10:00〜10:15 一松信(京都大学名誉教授)
渡辺信(東海大学)
「T^3の活動」
10:15〜14:30
昼休み
12:00〜13:00
Dr. Delwyn L.Harnisch(兵庫教育大学)John R. Brunsting(シカゴの高校教師)

通訳付き

  1. Introductions to The TI Graphing CalculatorsTI-83,TI-92, TI-89
  2. Use of Instructional Technologies in Mathematics Instruction –
    "Rule of Three (Algebraic, numeric and geometric)"
  3. Mathematics Topics for Teachers with Technology Limits, Riemann Sums
    - Illustrated with examples using "rule of 3'
  4. Technology Staff Development for Teachers
  5. Research describing roles that technology plays in the classroom
    Comments offered during this section of talk.
14:45〜16:00 藤井一正(大阪府立長吉高等学校)
「数学的に歩いてみよう。CBRの利用」
16:00〜16:30 公庄庸三(清風高校)
「これからの数学教育」
16:30〜17:00 ディスカッション
「数学教育は今のままでいいのか?生徒にも教師にも夢も!」

 
T3Japan workshopご案内
数学の先生方がまだ,高校生や大学生であった頃,あるいは駆け出しの教員であったころのことを思い出してくださ い。昭和45年頃は,プリントや試験問題は,鉄筆で原紙を切って手動の輪転機にかけていました。コピー機や回転式 の製版機ができ,輪転機も電動でずいぶん楽になりました。今や原稿をセットし,枚数を指定するだけで,印刷は完成 する時代になっています。もちろん手書きからワープロに移り,複雑な数式もTexで美しく仕上がります。成績処理も, そろばん,電卓を経過して今やコンピューター処理をしていない学校など考えられません。外部との連絡も,電話と郵 便しななかったわけで,今のようにFAXやE-MAILなど夢のような世界でありました。今や生徒でも携帯電話をもち, internetで海外と情報交換をしている時代です。学校をとりまく環境はテクノロジーの利用でずいぶん便利になりまし た。家庭をはじめ世の中の様々な分野にテクノロジーが溢れています。
しかし,数学の授業はどうでしょう。昭和45年頃と何か変わったことがあるでしょうか。少し内容の並べ替えがあり, 少し内容が平易になり,少し新しい内容も加わりましたが,チョークと黒板と先生のしゃべりが授業の中心であること にはまったくわかりません。授業中は静かに先生の話を聞き,ひたすら黒板を写し,問題集を練習し,教えられたこと を速く,正確におうむ返しできる生徒が優秀な生徒であると評価される。このような状況は異常だと思われませんか。 この状況ではいくら教育課程をいじくりまわしても理数離れは防げません。理数離れはこれまでの教育行政や現場か ら遊離した教育研究者の成果であると言えばいいすぎでしょうか。
アメリカでもコンピュータを中学校や高等学校の数学に活用すべく,様々な試みが行われました。しかし価格の高 さ,ソフトウェアの不十分さ,コンピュータ教室への移動,機器の台数と学生数の不釣り合いなどに多くの教師は疑問 を持ちました。
これを改善し,すべての学生にいつでもテクノロジーの恩恵をと,1987年にアメリカオハイオ州立大学のBert.Waits 教授とFranklin Demana 教授がグラフ電卓による高等学校数学の授業を試みたのです。それが急速に発展し,1992 年に中学・高校の教師を含めたグループによる本格的な研究会が組織され,T3 という名がつけられたのです。
現在アメリカではグラフ電卓の活用がたいへんな勢いで進んでいます。教師から生徒への一方通行的な知識伝達 型の伝統的授業ではなく,生徒が主体的に学習する数学が根づいてきています。アメリカではついに2つの州政府が 予算措置を講じ,州内のすべての小・中・高生徒に無償でグラフ電卓を持たせるところまできています。
10年以内に,先進国では手のひらサイズのグラフ電卓が教室で大活躍をする時代に突入します。このようなテクノロ ジーの利用は計算力の低下を招くだけだと心配する人がいますが,それはテクノロジーの利用の仕方が悪いことと, 現行の教科書の内容が悪いことと,今までは計算しか教えてこなかったことなどからそう思われるわけで,実際は生 徒から,思考力を奪うものではありません。このことは,教師自らがテクノロジーを使って「数楽」してみることによって はっきりと体験できるでしょう。
とにかく触ってみましょう。あの小さな箱にびっくりするような宝物がかくされているのです。あなたはその中身をすべ て生徒に紹介する必要はありません。扉を開けてあげるだけでいいのです。あとは生徒の方が夢中になるでしょうか ら。

AT3 Japan Osaka
Conference Leader 公庄庸三(清風高等学校)


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